2017年8月8日火曜日

海外局へダイレクトでQSL請求するときの注意点

まず、相手のQSL情報を確認します。すべては、これが始まりです。
QRZ.COMやDX情報サイトなどを参考にします。

近年は、Club Logなどを活用したOQRS (Online QSL Request System) も盛んです。
これは、Webサイト経由によりオンラインでQSLを請求する仕組みで、PayPalなどの送金手段を併用する必要がありますが、とても便利なシステムです。

とはいえ、まだまだダイレクト請求によってQSLをコンファームするケースは多いことでしょう。(上記OQRSを利用すると、QSL請求を受ける側で返信用封筒を用意する必要があり、それを嫌う局も少なくありません。海外移動運用を頻繁に行なっている私自身が、OQRSを利用しない理由が、正にこれなのです。笑)

1.封筒
相手に送る封筒と、返信用封筒の2つを用意します。

(1) 送付用封筒
 同封する返信用封筒を折らずに済むように、相手に送る封筒は同封する返信用封筒より、一回り大きいものを選ぶのがコツです。ただし、送付用封筒に日本郵便の定型郵便の大きさを超えたものを使用してしまうと、国際郵便料金が高くなってしまいます。そこで、こちらから送る封筒は「角型8号」をお勧めします。


 糊付け部分全体に隙間なく、べったりと糊付けしてしまうと、先方が開封する際にペーパーナイフ等を入れることが困難となります。その結果、ハサミ等を用いて開封することとなり、時に誤って中身を切る事故が発生します。糊付け部分を全面糊付けせず、ペーパーナイフが挿入できる余白を持たせましょう。

(2) 同封する返信用封筒
 洋形2号エアメール封筒(ワンタッチ)をお勧めします。
 これは、糊付け部分に両面テープがあらかじめ貼られており、先方の返信作業を大幅に軽減します。もし入手出来ない場合は、自分で両面テープを使って封緘部分に貼り付けて自作します。


 返信用封筒には、必ず自分宛の住所氏名を英語で記入しておきます。
 ラベルシールでもかまいませんが、必ず自分で貼付けて下さい。ラベルシールを同封して、先方に貼ってもらおうというのは駄目です。相手の作業を少しでも軽減する心遣いを忘れないようにしましょう。



2.返信料金を必ず同封します。
 同封する返信料金は、先方のお国事情を配慮しなければなりません。
 地元の郵便局では、IRC(国際返信用切手)を実際の切手に交換できず、遠方まで足を運ぶことを余儀なくされる、というような事情のある地域も少なくないそうです。特に、電子メールの発達により、個人間の国際郵便利用が極端に減っている近年は、IRC(国際返信用切手)の利用が以前より困難な地域が増えてきていると言われます。
 そこで多くの場合、米国ドル札を同封することが一般的になってきています。日本では現金を普通郵便に同封することは郵便法違反(罰則規定は無いそうです。)に問われかねませんが、米国ドル札は日本の法律では単なる印刷物であるという解釈が可能なのでしょうか、まさに郵便局(外国為替を取り扱っている郵便局)で、こうした返信料金同封にぴったりな少額米国ドル紙幣(1ドル札や2ドル札など。)の換金をしてくれます。笑
 実際に何ドル同封したら良いかですが、先方の要望等がQRZ.COM等で公開されている場合はそれに従います。何も情報が無い場合は、概ね2ドルか3ドルが相場です。日本近隣のアジア諸国の場合、1ドルでギリギリ足りることもあるようですが、昨今は最低でも2ドル同封することが一般的になっています。

3.QSLカードの書き方見本(ご参考)
 To Radioの欄に、相手のコールサインを、JARL転送枠等に「VIA」と付記した上でQSLマネージャのコールサインを、それぞれ記入します。
 交信日時は協定世界時(UTC、いわゆる国際標準時。以前はグリニッジ標準時GMTと呼ばれたもの。)で記します。日本時間(JST)からマイナス9時間となりますので、日本時間の午前0時~午前9時までは日付が前日となることにも注意しましょう。
 さらに、日本の局から届くQSLカードにのみ多く見られる残念なポイントとして、両面タイプのQSLカードの場合、裏面データ欄に読みやすい大きな文字で自局のコールサインを記していない場合があります。これは先方がカード処理をする際に、いちいちQSLカードを裏返して、表面を見ないとコールサインが確認できないため、手間を増やすのみならず、間違いを起こさせる可能性を増大させることにつながりかねません。両面タイプのQSLカードの場合、裏面データ欄にも自局コールサインを、大きく目立つ文字、さらに変に凝った花文字等を用いず、わかりやすいフォントで記しておきましょう。


以上は、多くの海外局、海外運用局のQSLマネージャを務める JJ2VLY が、自身の経験に基づいて作成したものです。

2017年8月7日月曜日

ドイツ南部の町、フリードリヒスハーフェンで開催される欧州最大のハムフェア

HAM RADIO 2017 (7月14日~16日)

今年は、33ヶ国から196団体の出展、来場者数(3日間の延べ人数ではなく、ユニーク数)が17,110名だったそうです。

今年は、スイスのチューリッヒから特急列車で、ボーデン湖畔のローマンスホルンまで行き、そこからフェリーに乗り換えて対岸にあるドイツのフリードリヒスハーフェンへ入りました。
 

フリードリヒスハーフェンは、飛行船ツェッペリン号が開発・製造された町としても有名で、有料の遊覧飛行を楽しむことも出来ます。ダウンタウンには博物館もあります。

今年も、Tokyo 610 DX Groupとして4年連続、日本から唯一のクラブブース出展。
日本から持参した日本酒と梅酒が大人気でした。

今年も、世界中から集まった著名DXer達が、私達のブースに立ち寄ってくれました。
FT4JA等のメンバーとしても有名なF2DXが、ブーベ島DXペディション3Y0ZのオペレータJR4OZR 久木田氏を訪ねてこられました。

2012年に一緒にスプラトリー(南沙諸島)からのDXペディション9M0Lを楽しんだ、G3TXF Nigelとも一年ぶりの再会。来年、東ティモール(4W)に連れて行って欲しいと頼まれました。左からJE1CKA, JH1RFZ, G3TXF, JQ2GYU です。

 今年4月に来日して、JJ1CKDとJJ1CKEのコールサインを取得した、スイスのHB9JOE Andy, HB9FPM Eva ご夫妻です。JARLの会員証を首から提げて記念撮影。
おふたりは、私の富士山シャックを拠点に、SOTA(山頂移動運用)を楽しまれました。

 IARU Reg.1の若者育成プロジェクトYOTAでコーディネーターを務めるPA2LS LisaとPD5LKM Lennart。お二人は今年の東京ハムフェアに来日して、JARLコーナーなどでYOTAに関する講演を予定しています。

 K7JA(左端), RA3AUU(中央), JE1CKA(右端)と著名コンテスターが揃いました。RA3AUU Harryとは、2005年にパラオからT88YUを運用した際に、現地で偶然会ってからの友人。

 イエメンやエリトリアなど、超難関エンティティからのDXペディションで有名なRA9USU Dima(左から2番目)と、久しぶりの再会を喜び合いました。
左端は、やはりDXペディションで有名なJH4RHF 田中氏。田中氏はオーストリア在住。

 XT2SE(ブルキナファソ)、5V7SE(トーゴ)、E44YL(パレスチナ)、TL8SE(中央アフリカ)、TT8SE(チャド)など、難関エンティティからの単独DXペディションを次々と成功させているElviraさんとJJ2VLY。JJ2VLYからは、3月にXT2SEと交信したことのお礼を伝えました。

会場に集まったYOTA関係者の記念撮影。
YOTAは、IARU Reg.1の若者育成プロジェクトで、毎年欧州各地で世界大会を開催。
ロンドンで開催される今年8月の世界大会に、日本からJE1XUZとJR2KHBが参加することを知り、欧州の若者達は大興奮となりました。

昨年のYOTA世界大会を主催したオーストリアの連盟から、今年の主催者である英国の連盟RSGBにYOTA旗が手渡されました。YOTA旗はオーストリアの連盟ブースから、数十名の若者達が会場内を練り歩きながら、英国RSGBまで届けられましたが、彼らが通過する際には、近くのブースから大声援が飛び、欧州中が若者育成プロジェクトYOTAを応援している様子が垣間見えました。



YOTAのセッションでは、コンファレンスルーム一杯に欧州各地から参加した若者が集まり、これまでの活動報告と活発な意見交換が行なわれました。みんな英語を上手に操ります。私からも、日本からの参加を決めた経緯などを報告しました。1時間にわたるセッションすべてをビデオに収録してありますので、日本でこうした活動に興味のある方は、個別に当方までご連絡下さい。

YOTAの活動のひとつである、若者をスーパーステーションに招聘して、コンテストを楽しんでもらうという、YCPと呼ばれるプログラムの報告が、ドイツのDK6SPとオーストリアのOE3FTAからありました。これは日本でも展開できるアイディアではないでしょうか。



世界各地のアマチュア無線連盟ブースです。そろそろJARLさんもいかがですか?

イスラエル

アルジェリア 

クロアチア

クエート

ドイツ
(DL1BDF Mustapahは東京ハムフェアに何度も来日しています。)

ドイツのブースでは子供向けの自作教室が開催されていました。
東京ハムフェアでもにた風景が見られますね。

スペイン

アイルランド

フランス

イギリス

ハンガリー

スイス

タイ
(毎年、アジアの連盟としては唯一の参加。)

イタリア
(左端の青年と1年ぶりに再会。カタコトだった英語が、ペラペラに上達していた。)

ジブチ

 ルクセンブルグ

ブルガリア

オーストリア

ベルギー

オランダ

スロヴェニア

スウェーデン

アメリカ
(中央はW3IZ Norm。今年の東京ハムフェアにも来日予定です。)

ルーマニア


フリーマーケット・ジャンク市は、別のホールで開催されています。
古いラジオや旧東側諸国の軍用機など、日本ではあまり目にしないものも多数。







今年は初めて、HAM RADIO と併催されているMaker Faireも覗いてみました。
フリードリヒスハーフェンは田舎町のためでしょうか、東京や米国のMaker Faireに比べると小規模でしたが、アマチュア無線とはひと味違った世界が楽しめました。
米国ARRLもMaker Faireに注目しており、来年からコミットすると伝えられております。
ものづくりを標榜する日本のアマチュア無線家も、若者の集まるMaker Faireの動向には要注意です。





今年は開催日の関係で、町のお祭と重なったこともあり、ダウンタウンは大変な賑わいでした。どこへいってもビール、ビール、ビールです!

こちらは展示会場敷地内のビアガーデン

来年は6月開催に戻ります。
2018年6月1日~3日

では、東京ハムフェアでお目にかかりましょう。